敏感肌を克服する簡単シンプルスキンケア

幼い頃から肌荒れに悩まされていた敏感肌のわたし。ひどいかゆみがつらかった他、かさつきや赤い腫れといった目に見える症状が原因で、自分に自信が持てませんでした。皮膚科通いを続け、薬で症状はおさえられても、根本的な解決はありませんでした。

そんなわたしが、あることを実践して敏感肌を克服し、肌に自信を持つことができるようになったのです。いまでは、ファンデーションなしで外出できるようになりました。その方法を紹介します。

重要なのは症状そのものだけでなく、それよりむしろ大きな、心のあり方、考え方。敏感肌の人が抱きがちの「自信のなさ」「思い込み」を取り除くことで、肌は驚くほどきれいになるのです。

敏感肌克服のカギは「思考」にあった

敏感肌克服のカギは思考にあった

肌をきれいにするために「思考」が重要だというと、的外れに思えるかもしれません。しかしわたしが敏感肌を克服するにあたり、もっとも効果を発揮したのが、この「思考」でした。

受け身の治療や、インターネットで検索しては応急処置をくりかえすやり方では解決しません。思考を変え、正しい知識を身につけることで、いま抱えているものを受け止め、対処できるようになります。

肌をきれいにしたい本当の理由

わたしはいつも「敏感肌を克服したい」「肌をきれいにしたい」と願っていました。でもこのような表現はあまりに漠然としていて、本当に望んでいるものがわかりにくい=自分の目指す姿をイメージしにくい状態。

いつだって夢をかなえるために一番大切なのは、それを実現した自分をはっきりと思い描くこと。これがしっかりできていると、目的を達成する確率とスピードが格段に上がります。

わたしが目指す姿は何か。敏感肌のつらい症状から解放されること、肌がきれいになること。でも、肌がきれいになったからといって、それだけで良いというわけではありません。わたしが望んでいるのは、肌がきれいになったことによって得られる、もっと別のものです。

鏡を見るのが楽しみになり、スキンケアやメイクが楽しくなり、笑顔が増え、自信に満ちあふれる、そんな明るい日々。わたしが本当にほしいものは、そんな未来なのです。

肌をきれいにすることは、手段に過ぎないということ。あいまいな「きれい」という言葉にとらわれずに、本質を見失わないことが重要になります。

本気で克服したい4つのこと

目的がはっきりしたところで、具体的に克服したいことを整理していきます。

わたしが抱える問題はまず、顔のかゆみやかさつき、ニキビができやすいといった症状。そして、そのせいで自分に自信が持てないこと、どういうスキンケアをすれば良いのかわからない不安や、いくつもの思い込みにしばられているといった内面にありました。

とにかく早くなおしたい症状

敏感肌の症状は、年齢や季節、生活環境によっていろいろな形で現れました。

歳を重ねるごとに症状が出る部位が変わり、睡眠不足やストレスで簡単に荒れる肌。乾燥する季節はかさつきがひどく、汗をかきやすい時期はかゆみに悩まされます。化粧をするようになってからは顔のニキビやざらつきが消えることはなく、それを隠すために化粧をしてどんどん肌が汚くなるという悪循環に陥っていました。

共通しているのは、とにかく早くなおしたいということ。無意識に触ってしまったり、寝ている間にかきむしったりして、一向に良くならないことがつらくてたまりませんでした。

いつも迷っていたスキンケア

自分が敏感肌だと気づき、「敏感肌用」「低刺激」といった言葉のつくスキンケアアイテムを選んでみても、それでさえ刺激になって痛みを感じていました。敏感肌用だから少しくらい刺激を感じても良いのだろう、と使い続けて悪化したこともあります。

CMで話題になった洗顔料を使ってみたり、皮膚科と提携するメーカーのアイテムを使ってみたりと、情報を受け取るがままにいろいろ試していたのは、自分のスキンケアに自信がないことの現れでした。

洗顔方法、化粧水の塗り方ひとつ取っても、世の中には本当に多くの情報があふれていて、いつも迷っていました。

下向きの視線と気分の落ち込み

肌のせいで、自分に自信が持てませんでした。そのことでどうしてもうつむき加減になってしまい、視線はいつも下を向いていました。気持ちはどんどん暗くなります。

この劣等感が特にひどかったころ、肌が汚いことはわたしにとって「悪」でした。それは思春期からしばらくの間のことで、他者の視線に敏感になる年頃だったこともありました。肌が汚いからふつうの人のようにふるまってはいけないような、心の底から笑うことさえ許されないような、そんな病的な被害妄想を抱くこともあったほどです。

心を惑わすたくさんの思い込み

いま、インターネットなどの様々なメディアで、情報を簡単に得ることができます。それはとても便利である一方で、間違った情報にふりまわされてしまう可能性が増えるというリスクでもあります。

例えばわたしは、こんな思い込みにとらわれていました。

  • いつもフルメイクをしなければいけない
  • スキンケアアイテムはたくさん使った方が良い
  • 陶器のような肌こそ美しい
  • 肌が汚いとそれだけでマイナス
  • 敏感肌は肌をきれいにできない

こうでなければいけない、こうあるべき、という思考を持ち、「そうでないもの」をただ無条件に否定していました。情報を受け取るままに信じ、それが本当に自分に必要か、有効か、と自分の頭で考えることをしていませんでした。

敏感肌の持ち主が知っておくべき知識

必要以上に自信を失うことや、間違った思い込みを克服する方法はただひとつ。正しい知識を得ることです。基本を理解することは、これから自分の肌とうまくつきあっていくための大きな力にもなります。

敏感肌の原因

肌は本来、健康でいるための仕組みを持っています。しかし、食生活の乱れ、睡眠不足、ホルモンバランスの乱れ、生活環境の変化や間違ったスキンケアで、その力が弱くなってしまいます。刺激から守る役割が損なわれるために、すぐ赤くなったり痛みを感じてしまうのです。

肌の表面は内部の水分を保つことができず、どんどん乾燥していきます。この「乾燥」こそが、敏感肌の直接の原因と言われています。

敏感肌に必要なもの

「乾燥」というと、肌トラブルのひとつ、というイメージがあります。しかし実際は逆で、「乾燥」がいろいろな肌トラブルを起こしやすくしているのです。つまり敏感肌を改善するためには、乾燥対策をすれば良いということです。

肌の乾燥対策としてできることのひとつが、基礎化粧品でしっかりと水分を与える「保湿」。

ただし、水分だけを与えれば良いというわけではありません。水分だけ肌につけても、蒸発することで表面の水分を奪ってしまい、逆に乾燥してしまいます。重要なのは、水分を与えて、それを維持すること。

そのために「油」が必要になります。たとえば赤ちゃんの肌は、水分と油分の割合が8対2。肌の水分は年齢とともに減っていき、油分(皮脂量)は逆に増えて30代がピークを迎え、その後だんだんと減っていきます。健康な肌に必要な水分と油分の割合を保つために、その両方をバランス良く与えるスキンケアが必要になります。

しかもこの「保湿」、改善できるのは敏感肌だけではないのです。様々な肌トラブルは、乾燥が原因で起こると考えられています。そのため、しみやしわにも、そして、たるみやくすみ、黒ずみ、そしてニキビにも、必要なのは「保湿」だということになります。

「保湿」があらゆる肌トラブルを克服するのです。

ターンオーバー

肌の内部で生まれた新しい細胞は、表面に向かって徐々に押し上げられ、最後には垢となってはがれ落ちます。この代謝活動をターンオーバーといい、肌を健康に保つ重要な働きです。

細胞が生まれて、はがれ落ちるまでの期間は個人差があり、また、肌の状態によっても異なります。さらに、歳を重ねるとその期間は長くなります。目安として、

  • 10代  約20日
  • 20代  約28日
  • 30代  約40日
  • 40代  約55日
  • 50代  約75日
  • 60代  約90日

と言われています。いまの肌の状態は、30代の人なら、約40日前の生活やケアが影響しているということ。今日から肌に良いことを始めたとしたら、その結果が確認できるのは40日後です。

たとえば基礎化粧品を変えたときのことを考えてみます。(まずは、パッチテストといって肌がかぶれたりしないかアレルギーテストをする必要があります。その結果、問題ないとして使い始めたことを前提とします。)

まずはターンオーバーの期間(30代なら40日間)使い続けます。その時点で、肌の状態が改善したかどうかを確認し、これからも使い続けるかどうか判断します。現状維持も効果のひとつなので、自分が求める機能を果たしているかというところに着目します。

すぐに解決したい肌トラブルですが、肌は少しずつ生まれ変わっていくものです。まずはこの期間、自分の肌の力を信じてしっかりと保湿を続ければ、肌は応えてくれます。

ゴールデンタイム

肌にダメージを受けると、肌は自分自身でそれを修復します。これもターンオーバーの機能です。修復を促すための成長ホルモンは眠っているときに活発に分泌され、ピークは22~2時、あるいは入眠後3~4時間と言われています。この時間に質の良い睡眠を取ることで、肌のターンオーバーが促されます。

睡眠不足によって肌が荒れるのは、この機能が正常に働いていないためです。なにかと忙しい夜ですが、肌が弱っているときは特に、睡眠を重視すると有効です。ゆったり入浴して、早めに照明を落としてリラックスし、寝る前はテレビやパソコン、スマホの画面は見ないようにすると、良質な睡眠を取ることができます。

してはいけないこと

敏感肌の状態にあるとき、絶対に避けたいのが「刺激」。刺激には、物理的な刺激と化学的な刺激があります。

物理的な刺激とは、肌に触れること。ニキビを触ると悪化したり、髪の毛が触れるおでこやフェイスラインが赤くなるのは、この刺激が原因です。対策は、とにかく触る回数を減らすこと。頬杖をつかない、顔に触れるくせを直すように注意するなど、自分の生活を見直す必要もあります。

そしてもうひとつ重要なのが、スキンケアアイテムの数。アイテムが多いと、それだけ触れる機会が増えてしまい、刺激になります。スキンケアはしっかりと保湿ができればじゅうぶんなので、厳選したアイテムでのシンプルケアにすると良いです。

化学的な刺激とは、スキンケアアイテムや化粧品の成分による刺激です。注意したいのが、美白やアンチエイジングのケア。しみやしわを消すなど、マイナスかプラスの状態へ引き上げるためには、強い作用が必要になります。当然、刺激も強くなります。肌が弱っている時は、このようなケアはしない方が無難です。

自分の肌を知ることのメリット

わたしは物心ついたころから、肌荒れに悩まされていました。アトピー性皮膚炎と診断されて治療を受けていましたが克服することができず、母親がどこからか入手してきた、いま思うとあやしすぎるオイルを、全身にすりこまれていたのをよく覚えています。

このことを考えると、わたしは生まれつき肌が弱いことがよくわかります。それは、より刺激に弱いということ。服の素材が合わないと体中がかゆくて仕方がない、少し頬杖をついたり顔に触れるだけで吹き出物ができる、メイク落としはかなり慎重かつ丁寧にしなければならないし、睡眠不足や食生活の乱れもすぐに肌に影響を及ぼしてしまう。

自分のそういった症状や性質を把握ことが、自分にとって最善の対処法を見出すことにつながります。わたしの症状の場合、必ず綿の下着を身に着ける、顔には極力触れない、正しいクレンジング方法を知り実践する、健康管理に気を配る、といった対策を取ることができます。

自分はもともと肌が弱いからどうしようもない、と悲観するのではなく、肌が弱いと認めること。そうすると自分を注意して観察するようになり、少しの変化にすぐ気づくことができるというメリットを生みます。これは自分をコントロールする面で、とても大きな強みになります。

諸悪の根源は肌ではなく心の中にあった

敏感肌克服のカギは「思考」にあります。ここまでに得た知識をもとに、わたしが抱いていた思い込みを排除するために実践したことを紹介します。

いつもフルメイクをしなくてもいい

外に出るときは必ずフルメイク。それがマナーだと思っていました。でも実際にまわりを見渡すと、メイクはしているけれどナチュラルで、それが素敵な人がたくさんいます。また、平日は濃いメイクが必要だから、週末はファンデーションを休んでポイントメイクだけにする、という人もいます。

また、紫外線対策にはファンデーションが不可欠とも思っていましたが、有効であるものの絶対に必要というものではありません。効果の高い日焼け止めアイテムを使えば、ファンデーションがなくても紫外線対策をすることができます。

わたしは実際に、ファンデーションをやめてみました。化粧下地にも使える、うっすらと色のついた日焼け止めクリームを使い、ポイントメイクをしています。メイクをしていないとは見られませんし、自然な感じで顔色が良く見え、健康的な印象になりました。

スキンケアアイテムはたくさん使わなくていい

スキンケアでは「保湿」ができることと、できるだけ触れる機会を減らすことが重要であるということから、保湿に重点を置いたアイテムを使い、過剰だったケアをやめました。カサカサになるのでは、シミができるのでは、と心配していましたが、肌にトラブルが現れることはありませんでした。

また、肌のざらつきが軽減しました。因果関係がはっきりしているわけではありませんが、触れる機会が減ったことが要因のひとつだと考えられます。

肌の美しさは「完璧」とは違う

たとえば「陶器のような」、「透き通るような」、テレビでよく見る美肌で有名な女優のように完璧な肌。それこそが美しいと決めつけていました。一方で、スキンケアアイテムの広告で異常に若々しい肌を持っている人が紹介されていると、うらやましいと思うより違和感を覚えていました。

それはつまり、わたしにとって、完璧な姿=美しい、ではないということ。実際に憧れるのは、すてきに歳を重ねている人だということに気づくことができます。わたしが目指す姿とは、年相応の美しさを持ち、それを自分の魅力とすることです。

人の印象を決めるのは肌質ではない

初めて人に会うとき、肌が汚いだけで、印象はマイナスからのスタートになると思っていました。自分が肌に強烈なコンプレックスを持っていると相手の肌も気になってしまうので、当時のわたしが人の印象を決めるときに肌質がポイントになっていたのは事実です。

しかし実際にそんなふうに人を見ているケースは少ないことを経験的に知りました。人の印象を決める重要な要素は、清潔感と表情と声です。それらが魅力的な人は、肌質など無関係に魅力的に映ります。

肌はターンオーバーの仕組みのために、改善までに時間がかかります。そして、人の印象を決める要素としては弱いです。良い印象を与えたいという点であれば、身なりや持ち物、ふるまいを改善する方が早く、効果は高いのです。

敏感肌でも肌をきれいにできる

肌の仕組み、肌にとって重要なこと、してはいけないことを知れば、敏感肌を克服できることを知りました。また、「きれい」という言葉の自分の中での定義、自分の目指している姿は、「完璧」ではなく「その人にふさわしい」もの。

妥協のようにも感じるかもしれませんし、完璧を目指したい人がいるのも事実ですが、そこに違和感が生まれてしまえば、それはもはや美しくありません。

もっとも重要なのは、自分がなりたい姿を明確にイメージすること。目指す姿を見失わないこと。そして正しいケアを続けること。そうすれば肌は確実に「きれいに」なり、人を美しくしてくれるのです。

肌をやり直す方法

敏感肌のスキンケア方法

正しい知識を身につけ、なりたい姿をしっかりイメージできたところで、実際にスキンケアをします。わたしが実践し、効果があったことを紹介します。

1日の汚れはしっかり、優しく、必ず落とす

化粧品や汚れが残っていると、それが刺激になって肌が荒れてしまいます。確実に落とす必要がありますが、ゴシゴシこすってはいけません。

化粧をしている場合はクレンジングから。ここで避けたいのは、ふき取りタイプのものと、一度でクレンジングも洗顔もできてしまうタイプのもの。手軽に落とせるものというのは、それだけ強い成分が使われているということです。さらにふき取りタイプのものは物理的な刺激も加わります。これらは敏感肌には向きません。

メイクが落とせたら、洗顔。洗顔料をしっかりと泡立て、泡で肌をなでるように優しく洗います。できるだけ自分の指を肌に触れさせないイメージで行います。流す時はぬるま湯を手ですくって、これもなるべく顔に触れないようにしながら洗顔料を落とします。洗い残しがあると刺激になるので、特にフェイスラインや髪の毛の生え際を入念に洗います。

肌に優しい洗顔料に多いのは固形石鹸です。ただ、泡立てるのが面倒な人には向きません。ほかには肌触りのなめらかなジェルタイプの洗顔料もあります。自分に合ったものを選びます。

できるだけ毎日、湯船につかる

汚れを落とすことに関係しますが、湯船につかることで毛穴の汚れがきれいになります。特に小鼻を見ると効果がわかりやすく、1週間ほど入浴を続けると、明らかに毛穴のつまりがなくなりツルツルになりました。

体についた汚れは10分の入浴で80%落ちるとも言われてます。他にも入浴は良い睡眠を促したり、リラックス効果もあるので、肌をきれいにするための重要な役割を担っていると言えます。

スキンケアアイテムは少数精鋭に

重視すべきは「保湿」。そして、触れる機会を減らすためにアイテムの数を少なくすること。保湿に重点を置いたアイテムを厳選しました。

なるべく肌に触れない

スキンケアアイテムをシンプルにする理由にも通じますが、肌に触れる機会をできるだけ少なくし、刺激を与えないようにすることが重要です。頬杖をつくのをやめ、ニキビができても触らないように気を付けて、どうしてもかゆい時は清潔なハンカチやティッシュで抑えるなどの工夫をしました。

良い睡眠を取る

ゴールデンタイムに、良質な睡眠を取るように工夫しました。夜にすることを少なくし、ゆっくりと入浴すること。寝る前に刺激物を遠ざけること。この刺激物は、先に述べたテレビなどの電子機器のほか、眠りの質を悪くするカフェインも含まれます。夕方以降はカフェインを摂らないようにしました。

敏感肌を克服したことで手に入れた大切なもの

敏感肌克服の結果

知識を身につけ、なりたい自分をイメージし、正しいケアを行う。この簡単な3つのステップで、わたしは敏感肌を克服して本来の目的である、「自分に自信を持ち、笑顔があふれる明るい日々」を実現しました。

はたから見ると、もしかすると劇的な変化とは言えないかもしれません。わたしは決して「完璧」な肌を手に入れたわけではありません。しかしいまのわたしは、自分の肌を大切に思えます。

人は歳を重ね、老いていくものです。それにあらがうのではなく共に成長していきたい、美しく歳を重ねたい。それが、わたしが次に目指す姿です。



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